「NISAってやった方がいいのかな・・?」
「NISAと積立NISAってどっちが良いのかな・・?」
「iDecoも始めた方が良いのかな・・?」
NISAや積立NISA、iDecoについて知りたい方!
NISAや積立NISA、iDecoの制度について理解することで、納める税金を少なくすることができます!
今回の記事では、そんなNISA・積立NISA・iDecoの制度概要と違いを解説いたします!
日本独自の税優遇制度で、活用するために余計な手間がかかる事もないので、是非活用してください!
目次
NISA・積立NISA・iDecoってなんだろう
まずは、NISA・積立NISA・iDecoの制度概要について把握していきましょう!
NISAとは!?
NISAとは、2014年から始まった個人投資家向けの税優遇制度の愛称です。
”Nippon Indibidual Savings Accout”の頭文字をとった”NISA”は、株や投資信託などで得た配当金や売買の譲渡益に対して所得税を控除することで、個人投資家の資産運用を後押しする目的で開始されました。
NISAを利用することで、年間120万円までの株や投資信託の売買に対して発生する利益が5年間非課税となります。
株の値上がり益で100万円の利益が出た場合、そのまま100万円を受け取ることができます。
NISAを利用しなかった場合、株や投資信託の配当金・売買益には20.315%の所得税が課せられます。100万円の利益が出たとしても、手元に残る利益はだいたい80万円ということです。
では”年間120万円までの売買枠で発生する利益が5年間非課税”とはどういうことでしょうか。
下の図と共に具体的に見ていきましょう。
このように、毎年のNISA利用枠が120万円与えられています。
この枠内で購入した株や投資信託を、5年以内に売却して得られる利益は非課税となり、利益全額を受け取ることができます。
配当金も、売却益と同様に、購入してから5年後までに受け取れる分は非課税となります。
NISAを利用するためには、”NISA口座”と呼ばれる証券口座を開設する必要があります。
20歳以上(※)であれば誰でも簡単に開設できるので、証券口座開設時に併せて申し込んでしまうと良いでしょう!
※2022年から成人年齢が引き下げられることによって18歳から利用可能 ※一人1口座に限られます。
(複数の証券会社で複数のNISA口座を作ることはできません)
株や投資信託を購入する際に、”一般口座”、”特殊口座”、”NISA口座”の中からNISA口座を指定するだけで非課税枠を利用した取引となりますので、是非活用してみてください!
積立NISAとは!?
積立NISAとは、2018年から始まった、特に少額や長期での分散投資を支援するための税優遇制度の愛称です。
基本的な考え方はNISAと同様です。 ただし、NISAでは”年間120万円までの売買枠で発生する利益が5年間非課税”でしたが、 積立NISAでは”年間40万円までの売買枠で発生する利益が20年間非課税”となります。
また積立NISAでは、定期積立購入による買い付けに限られており、購入できる商品も長期・積立・分散投資に適した国が認める投資信託に限られています。
つまり、
・自分の好きな株を買うことができない
・自分の好きなタイミングで買うことができない
という制約があることになります。
※購入できる商品は、金融庁HPに掲載されています。
20年という長いスパンで資産形成をしていくうえで優れた税優遇制度となっています。
NISA口座同様、20歳以上(※)であれば誰でも口座開設可能ですので、証券口座開設時に併せて開設することをお勧めします。
※2022年から成人年齢が引き下げられることによって18歳から利用可能
注意点として、積立NISA口座とNISA口座を併用することはできません。 どちらか一方かつ、一人1口座しか作れません。
iDecoとは!?
iDecoとは、2001年から始まった老後資金をつくるための私的年金制度の愛称です。”Indibidual type Defined Contribution pension plan”の略称で、”個人型確定拠出年金”とも言います。
個人で掛け金を拠出し、株や投資信託などの金融商品で運用しながら、年金として受け取る資産を作るための仕組みです。
NISAや積立NISAが資産運用の後押しをする制度であるのに対して、iDecoは自分用の年金をつくることを後押しする制度です。
iDecoでは、毎月の積立額(拠出する掛け金)を5,000円から1,000円単位で設定し、ご自身で運用商品を決定します。
60歳になった時に積み立ててきたお金を受け取れるようになるため、”一時金”として一気に受け取るか、”年金”として5年から20年の期間で分割して受け取るかを選択します。
毎月拠出する掛け金(5,000円~)と金融商品の運用益にかかる所得税が非課税になることに加え、60歳以降に受け取る一時金や年金が税負担の軽減対象になります。
難点は、60歳にならないと受け取れないことです。 急にお金が必要になってもiDecoをアテにすることできませんので、注意しましょう。
所得にある程度の余裕があり、将来に備えた自分年金を作っておきたい方におすすめです。
NISA・積立NISA・iDecoを比較-まずはNISA・積立NISAから始めよう-
NISA・積立NISA・iDecoの制度を比較してみましょう!
制度 | NISA | 積立NISA | iDeco |
非課税枠 | 年間120万円 | 年間40万円 | 職業による |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 | 受け取り時まで |
非課税対象 |
運用益 |
運用益 |
・運用益 |
運用商品 | 株式・投資信託 | 投資信託 (国が定めたもの) |
定期預金、保険商品、投資信託 |
運用方法 | 買付・積立 | 積立 | 積立 |
引出可能時期 | 常時 | 常時 | 60歳から |
株や投資信託で資産運用を考えている方は、まずはNISAや積立NISAを利用しましょう!
正直、利用しない理由が全くありません。
iDecoについては、将来受け取れる年金形成と税の優遇という面ではメリットがあります。しかし、受け取れる時期が60歳以降のため、所得に余裕のある方におすすめです。
まずはNISAや積立NISAで非課税枠を活用した資産運用で資産形成し、余裕が出てきたらiDecoで将来に備えるという流れがよいのではないでしょうか!
まとめ&次回予告
今回の記事では、NISA・積立NISA・iDecoの制度概要と違いを解説しました!
まずはNISA・積立NISAで非課税枠を使って効率的に資産形成することをおすすめします!
次回の記事では、NISAを利用するときの注意点を解説いたします。