今回の記事では、FXを始めるか悩んでいる方や始めたての初心者の方向けに、
「初心者がFXを始める前に準備するもの」
「FXの基本的なやり方」
を実際の取引画面を交えて解説します!
1.初心者がFXを始める前に準備するもの3点
2.初心者向けFXのやり方(口座開設から利益確定までの流れ)
目次
FXのやり方【準備すべきもの3点】
まずは、FX初心者が取引を始める前に準備するもの3点を確認していきましょう!
FXの基礎知識
FX初心者の方は、まずFXで頻出の専門用語や利益を得る仕組みやを理解しておきましょう!
(1)通貨ペア
FXで取引対象となる通貨の組み合わせのことです。
例えば、以下のような通貨ペアがあります。
表示 | 通貨ペア |
USD/JPY | 米ドル日本円 |
EUR/JPY | ユーロ日本円 |
GBP/JPY | ポンド日本円 |
ZAR/JPY | 南アランド日本円 |
MXN/JPY | メキシコペソ日本円 |
EUR/USD | ユーロ米ドル |
(2)レバレッジ
レバレッジとは、”持っている資金の数倍まで投資できる制度”のことです。
10倍のレバレッジを掛ければ、1,000円で10,000円分の取引ができます。
(3)ロット
Lot(ロット)とは、”各業者が設定している取引通貨量単位”のことです。
国内FXであれば、1Lot=1,000通貨や10,000通貨の業者が多いです。
(4)スプレッド
スプレッドとは、通貨ペアごとに設定されている”買値(Ask)と売値(Bit)の差”のことです。
スプレッドの単位を”pips(ピップス)”といい、1pips=1銭(0.01円)です。
買い注文と売り注文を同時に出すと、必ずスプレッド分だけ損することになります。
その点で、スプレッドはトレーダーにとっての実質的なコストとなります。
(5)ポジション
ポジションとは、”通貨を買っている状態”または”通貨を売っている状態”を表します。
「通貨を買っている状態」をロングポジション、「通貨を売っている状態」をショートポジションと言います。
ポジションを決済することで初めて利益(損失)が確定します。
ロングポジションの通貨が値上がりした場合は、”売ること”で利益が得ることができます。
続いて、FXで利益が得られる仕組みを確認しておきましょう!
FXで利益を得る方法は主に以下の2つです。
(1)為替差益を狙う
為替差益は、通貨間で価値に変動があった際に生まれます。
例えば、1ドル=100円で買ったドルを1ドル=110円で売れれば、10円の差益が出ます。
(2)スワップポイントを獲得する
スワップポイントは、通貨ペアをポジションしている間に発生し続け、決済したタイミングで利益として受け取ることができます。
FX業者や通貨ペア、ロングポジション・ショートポジションによってもスワップポイントは異なります。
取引に必要な最低資金
初心者がFXを始める前に準備するもの2点目は、取引に必要な最低資金です。
必要な最低資金は以下のように計算できます。
取引に必要な資金=為替レート × 取引通貨量 ÷ レバレッジ
(1)為替レート
通貨ペアごとの為替レート。
例えば、米ドルと日本円の為替レートは1ドル=約110円
(2021年7月26日現在のレート)
(2)取引通貨量
取引を希望する通貨量。
国内FX業者では、最小取引通貨量が1,000通貨の業者が多いです。
(3)レバレッジ
持っている資金の何倍もの額まで運用できる制度。
国内FX業者では最大25倍までレバレッジがかけられます。
上記の例では、
110円×1,000通貨÷25倍=4,400円
が必要な資金となります。
取引口座
FX業者または証券会社・銀行のFX用取引口座を開設します。
FX口座を開設できる業者や金融機関は国内に約50個あります。
1.FX業者
DMM FX、SBI FXトレード、GMOクリック証券、LINE FX、など
2.証券会社
SBI証券、野村証券、大和証券、松井証券、など
3.銀行
楽天銀行、住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行、など
口座開設はネット上で行うことができる業者も多く、最短で10分程度で開設することができます。
初心者の方は、FX業者の口座を解説するのがおすすめです。
それでは、FX口座の開設から取引のやり方までを順に確認していきましょう!
FXのやり方【口座開設~取引完了】
FXのやり方を大きく6つのステップに分けて解説します。
①FX業者の選定
↓
②FX口座開設
↓
③取引口座へ入金
↓
④取引する通貨ペアを決める
↓
⑤ポジションを決めて取引
↓
⑥ポジションを決済
FX業者選定
まずは、利用するFX業者を選定します。
FX初心者の方は、以下の観点でFX業者を選ぶと良いでしょう。
(1)取引に必要な最低金額
少ない資金からでも始められる取引の最低金額が低い業者がおすすめです。
(2)コストの低さ
FXにおける主なコストは”スプレッド”です。
スプレッド幅の狭い業者を選ぶことでコストを抑えることができます。
(3)使い勝手の良さ
FXは今やスマホアプリで簡単に取引です。
そんな中でもFX初心者の方は、入金や取引操作がビジュアル的にもわかりやすく感覚的に扱える業者を選ぶと良いでしょう。
取引口座へ入金
口座開設が完了したら、開設した取引口座へ資金を入金します。
入金した資金のことを、”証拠金”と言います。
基本的な入金手続きは、指定金額をご自身の銀行口座からFX業者が用意しているFX口座に振り込むだけです。
ただし、振込手数料はトレーダー負担のため、手数料無料の銀行口座を利用してコストを抑えることをおすすめします。
私が利用しているDMM FXでは、下図のようにスマホアプリで簡単に入金でき、手数料もかからないため入金が非常に簡単です。
取引する通貨ペアを決める
資金を入金したら、取引する通貨ペアを決めます。
通貨ペアによって必要な証拠金の額は変わるので、ご自身の資金事情に見合った通貨ペアを選択します。
DMM FXを例に、通貨ペアによる必要証拠金の違いを見てみましょう。
通貨ペア | 必要な資金 | |
USD/JPY | 米ドル日本円 | 43,748円 |
EUR/JPY | ユーロ日本円 | 53,128円 |
GBP/JPY | ポンド日本円 | 61,673円 |
ZAR/JPY | 南アランド日本円 | 3,095円 |
MXN/JPY | メキシコペソ日本円 | 2,201円 |
EUR/USD | ユーロ米ドル | 53,127円 |
ポジションを決める
通貨ペアを決めたら、買いポジションか売りポジションを選択します。
通貨ペアが上昇相場であれば買いポジション、下降相場であれば売りポジションがセオリーです。
下図のように、通貨ペアとポジションを決めたらスマホアプリでツータップするだけで取引が成立します。
ポジションを決済する
最後に、利益が出たらポジションを決済します。
目標の利益が出たら、ポジションを持っていた通貨ペアを決済して利益を確定させます。
ロングポジション➡値上がりしたら決済
ショートポジション➡値下がりしたら決済
ポジションの決定同様に、ポジションの決済も2タップで簡単に行うことができます。
以上がFXの大まかな流れです。
FXのやり方がイメージできた方は、口座開設して早速始めてみましょう!
まとめ&次回予告
今回の記事では、FXの基礎知識や必要な資金など、初心者がFXを始める前に準備するものや、FXのやり方を実際の取引画面を交えてを解説しました。
1.FXの基礎知識
以下のFX基本用語の意味は押さえておきましょう!
2.取引に必要な最低資金
必要な資金は、通貨ペアの為替レート × 取引通貨量 ÷ レバレッジ で計算できます。
3.取引口座
FX業者または証券会社・銀行のFX用取引口座を開設します。
FX初心者は、まずは国内FX業者で口座開設するのがおすすめです。
①FX業者の選定
↓
②FX口座開設
↓
③取引口座へ入金
↓
④取引する通貨ペアを決める
↓
⑤ポジションを決めて取引
↓
⑥ポジションを決済
FXのやり方のイメージが持てた方は、早速口座開設してFXデビューしてみましょう!