「確定申告って言葉は聞いたことあるけどよくわかんない。」
「なんとなくめんどくさそうなイメージ。」
「年末調整と何が違うの・・?」
一般的なアルバイト学生や企業勤めの方にとっては馴染みの薄い”確定申告”。
正直、人生で一度もやらない可能性もある行事なので、知識がないのも当然です。
ですが、これから副業を始める方&去年から副業を始めた方にとっては、”確定申告”の知識は非常に大切です。
今日の記事では、副業を始めるにあたって最初に現れるボスキャラ”確定申告”についての概要や条件、年末調整との違いを解説いたします!
確定申告ってなに?
まず、「そもそも確定申告とは」というお話です。
一言で申しますと、確定申告とは、
”1年間の所得から所得税を計算し、税務署に申告する手続き”
のことなんです。
「1年間の所得から所得税を計算し・・・?」
「そもそも所得ってなに?」
難しい言葉が早速出てきましたね。一つずつ紐解いていきましょう。
キーワード①:所得
所得とは、給与や売上などの”収入”から、収入を得るために使った”費用”を差し引いた額のことです。
式で表すと、
所得=収入ー費用
所得=額面収入(給与)だと思っている方がたまにいらっしゃいますが、間違いですので気を付けましょう。
キーワード②:1年間の所得
所得の計算期間の1年間とは、”1月1日~12月31日”を指しています。
つまり1年間の所得とは、
”1月1日~12月31日までの収入から1月1日~12月31日までの費用を差し引いた額”ということになります。
4月~3月が会社の決算サイクルや人事査定のサイクルだったりするので勘違いされやすいですが、確定申告における所得の計算サイクルは1月~12月なのです。
キーワード③:所得税
所得税とは、その名の通り国民が納めるべき税金の一種で、課税所得に所得税率をかけて算出されます。
所得税=課税所得×所得税率
課税所得とは、所得(収入ー費用)からさらに国が認めた”控除”を差し引いた額のことです。
控除には全部で14種類あり、基礎控除や社会保険料控除、配偶者控除、扶養控除などが当てはまります。
つまり、厳密にいうと確定申告とは、
”1年間の収入から費用と各種控除を差し引いた額(=課税所得)に所得税率をかけて所得税を計算し、税務署に申告する手続き”
となるわけですね。
確定申告の意味について理解したところで、副業と確定申告の深ーい関係について触れていきましょう。
確定申告が必要な人
「今まで確定申告なんてした記憶ないけど?」
会社勤めで、収入は会社からのお給料のみだったという方の中には、今まで確定申告をした経験がない方も多くいらっしゃいます。
実は確定申告には、自ら確定申告をしなければならない人の条件があるからです。
では、確定申告をしなけらばならない人の条件とは何なのでしょうか。 副業を始めたばかりの方に関わりの深い条件を抜粋して解説していきます。
【確定申告が必要な人の条件】
1.1年間に合計2,000万円以上の給与所得がある人
2.年末調整をしていない人
3.2ケ所以上の勤め先から給与所得がある人
4.給与所得以外に20万円以上の所得がある(雑所得)
会社勤めの方で確定申告をした経験がない方は、条件1・2が当てはまっている可能性が高いです。
まず1の条件ですが、
年間2,000万円以上の給与所得がある人→確定申告が必要
ということは、裏を返せば
年間2,000万円未満の給与所得の人→確定申告は不要
ということになりますよね。
では、年間2,000万円未満の給与所得であれば確定申告はしなくていいのかというと、条件2の「年末調整をしているかどうか」が絡んでくるわけです。
キーワード④:年末調整
年末調整とは、”勤め先の会社が代わりにやってくれている確定申告”と考えればOKです。
11月から12月にかけて総務や経理から年末調整に必要な書類の提出の依頼がくるかと思います。
あれは、年間の給与や基本的な控除は会社側でも把握できているので、+αで必要な書類(生命保険控除や地震保険控除、住宅ローン借入など)のみ提出すれば、後は会社が税務署に申告してくれるってわけです。
多くの方が、会社での年末調整によって確定申告が完了しているため、個人でわざわざ”確定申告書を作成し税務署に提出する”なんてことはしていないわけですね。
サラリーマン稼業一筋の方にとっては、条件1・2を押さえておけばだいたい大丈夫でしょう。
しかし、副業を考えている方にとっては、ここからが本題です。
条件3”2ケ所以上の勤め先から給与所得がある人”という条件は、例えば深夜のコンビニアルバイトで副業するなど、本業の会社とは別の会社に雇われる場合のことを指します。新たに給与という形で所得を得る副業を考えている人のことですね。
条件4”給与所得以外に20万円以上の所得がある”とは、例えばセドリやアフィリエイトなどで所得を得る場合が当てはまります。
あくまで”給与所得以外の所得が20万円以上”ですので、副業所得が20万円未満なら確定申告は”不要”ということになります!
まとめ&次回予告
今回の記事では、確定申告とは何か、確定申告しなければいけない人の条件とはなんなのかについて解説いたしました。副業形態や所得金額を当てはまてみて、確定申告が必要かどうかご理解いただけていれば幸いです。
それでは 次回は、確定申告の具体的な方法を解説いたします!